財団法人広島大学後援会助成による海外研修日誌
 
広島大学附属図書館情報管理課
医学分館  諸富 秀人
 
期間:2000年1月23日〜1月31日
訪問先:カナダ ブリティッシュ コロンビア大学 (ヴァンクーバー市)
研修者:諸富秀人、山根博

[日 程  200年1月] [研修課題]

 

1/23日(日)
  前日から雨 タクシーを 8:30に迎えにくるように予約した。
  9:24 発ひかり 11:15新大阪着。 特急「はるか」で12:00関空着。
 ひとまずチェックインし、スーツケースを預け身軽になる。
  昼食後、空港内の第一勧銀で日本円からカナダドルへ300ドル分
  (約25千円)両替 レートは1C$=82.42円 
  出国審査、搭乗 16:55離陸 NW96便(DC−10)もう外国である。
  約1時間後 夕食 日付変更線を超えたので時計を太平洋標準時日本時間マイナス
  17時へ変更。3時間位仮眠。騒がしいので目がさめたら朝食だった。
 
1/23(日)太平洋標準時
  8:30 予定より30分早くシアトルタコマ空港着陸 
  これより英語圏 英語でのやりとりができるか不安
  9:00 入国審査 機内で記入した米国への関税及び入国申請書を提出
  ヒゲ面の係官が恐そう。何か聴かれたがよくわからない。とにかくカナダへ行って3
  日後に再入国する事を伝えた。 ちょっと恐かったが無事パス
  アラスカ航空のゲートへバスで移動。  ゲート前の待合室で搭乗を待つことにした。
  トイレへ行こうとしてモールの中のショッピング街へ行くのに、無意識に一報通行の
  セキュリティゲートを通過したらしく、戻るときそのゲートの警報が鳴り、係官2人
  がすっ飛んできた。
  なにやら叫んでいる。どうやら「このゲートから入ってはいけない。となりのセキュ
  リティゲートをとおれ」と行っているようだ。ようやく自分の置かれている状況が理
  解できてきた。去年のトラブルが脳裏に浮かぶ。やばい。I came out from that lobby
  といって セキュリティーゲートを通ると運悪く警報がなってしまった。再検査で異
  常がないことがわかり解放された。
  12:00 予定より30分遅く離陸。アラスカ航空機(DASH8)小さな20人
  のり程度の双発プロペラ機でちょっぴり不安。12:45 バンクーバー国際空港へ
  着陸。途中、スナック菓子が出た。
  入国審査を終えるのに30分並んで待たされた。係官は若い女性。広島大学の図書館
  員で、UBC図書館を訪問すると話したら。GOODLUCKと言ってくれた。預け
  た荷物が無事出てくるか不安であったが、二人とも無事入手。めでたしめでたし。
  26日のバンクーバー−LA間の航空券の予約を再確認(reconfirm)した。
  タクシーでUBCへ直行。タクシードライバーのくせにUBCのカンファレンスセン
  ターがよく解らないらしい。
  14:30 学生風の男に聞きながら到着。タクシー代25.7ドル+チップで30
  ドル渡した。
  フロントへ行き、チェックイン279.5C$(二人分)VISAカードで支払い
  フロントは学生バイト?のかわいい女の子。愛想が良い。キャンパスの地図をくれた、
  我々の部屋(別棟)の位置と学内食堂を教えてくれた。
  部屋に入るとすぐゴンナミさんにTEL。 Koerner Lib. の正面玄関で明朝9:45
  に待ち合わせることにした。部屋はツインの部屋と大きなW・bedのあるリビング
  及びキッチンからなる。早速スーツケース等を開けスーツのシワを伸ばす。
  まだ明るいので、UBCキャンパスを散策する事にする。まず、明日訪問する図書館
  の場所を確かめた。ガラス張りの近代建築だ。時刻がまだ早いので、キャンパス内の
  人類学博物館へ行った。入館料C$6。

[UBCの夕景]

  再びキャンパスを散策し学内レストランに行ったが日曜日の夜は閉店だった。やむを
  えず周辺の探索をかねて食堂を探すことにする。歩くこと10分、お店がかたまって
  いるところがあり、そこへ行ってみることにする。交差点の歩行者用信号機は止まれ
  が手のマークで、進めが歩く人型で日本と同じようなメロディーが流れる。
  同行者が米を食べたいというので日本食堂で食事。牛丼を食べた。約5ドル。
  チップが面倒だ。いらないのかも?宿舎に帰って、frontへ行き、日本へ電話を
  かけることにする。10ドル分のプリペードカードを購入。電話機にカードを入れて
  ダイアル(プッシュ)するもつながらない。ガイドブック等をよく見ると、日本のテ
  レカと違って、まずカードに記載されている電話番号にかけると、自動アナウンスが
  流れその指示にしたがってカードに印刷されているパスワードを入力し、相手の番号
  を入れるとやっとつながった。
  まず、部長に無事到着を報告し、次に我が家へ連絡した。3C$分使用
 

1月24日(月)晴れ 快晴

UBC:1908年創立 12Faculties 10Schools カナダで三番目の大きさ
    学生数:34490+2200留学生 内日本人235人
    教員1832人
 
  8:00 起床 朝飯抜きでUBC Lib.へ。

[時計塔 背後は中央図書館]

 
  9:45 Koerner Lib. で権並さんと初対面。
若干時間があるので一旦外へ出て、周りの建物の説明を聞いた。

[UBC新図書館(Koerner Library)]

  10:00 7階の管理部門へ上がる。副館長(AUL:Asistant University Librarian)
Ms.Heather Keate さんに面会。
かなり素敵な人でにこやかに迎えてくれた。30
  分程度種々お話した。時計、浮世絵のショール等おみやげを渡した。UBC図書館は
  現Main Libraryが手狭になったので、Koerner Libraryを建てた。現在の建物はFas
  e1で、今後Fase2、Fase3と順次増築する計画である。現Main Lib.は中
  央部分のみ残し内部を改修して、事務局が入る予定。UBCの記念物的建物となる。
  UBC図書館には15の図書館があり、12がキャンパス内。3つは院内図書室(市
  立病院)院内図書館にたいして年間6万件のコピーサービスを行っている。
  大学の年間資料費は12milionC$(約10億円)
  今日は、Life Science Lib.(医学図書館)では、試験が行われて
  いるのでそちらの見学はできないといわれた。
  データベースの提供サービスとレファレンサーは今後利用者教育面へ重点を移すとの
  こと。資料のディジタル化の選択。Pacific環太平洋図書館連盟(詳細不明)
  10:30 Head of Circulation Division のMs.Leonora L. Cremaさんの案内で館内
  ツアー。
  11:00 Information Services のMr.Larry Campbell さんがWWWについて説明。
   デザインと内容の更新は年1回
  リソースインフォーメーションとライブラリーインフォーメションの2パートに分け
  る。
  11:30 Information Services のMs.Sheryl Adam さんが Instruction について説
  明。図書館で時間割を設定し教官へ通知する。
  必修(Compalsory)のAcademic Wrighting(国語教育)のonline cource(授業にでな
  くてよい)、新入生コース、Biological120コース(医学関係)、
  Psychologicalコース 対象:graduate  9〜11月忙しい
  12:00 再び7階へ上がりMs.Keate さんのところへ。Ms.Keateさんの先導で
  Lunchへ行くことになった。Koerner Lib.の前で、本館(文化財級建築で大学記念物に
  なる)を背景に記念撮影。

[副館長、権並さんと]

昨日行った人類学博物館の近くのGraduae Student Center
  (restrante)でLunch。権並さんの適切な通訳のおかげで会話がはずんだ。
  13:30 再び Ms.L.L.Cremaさんがドキュメントデリバリシステムについて説明。
  9割型オンラインで申し込まれる。 
  CISTI(Canada Institute for Scientific and Technical Information)の所蔵している資
  料のコピーは無料で利用者自身がorderする。
  UBCはCISTIの運営資金を負担しているので無料。
  AUTO Document Deliverly について質問したが時間切れで
  よくわからなかった。
       ・・・筆記具等は副館長室へ置いてでたので、メモがとれない。
  14:30 予算担当副館長のMs.Janice Kreider さんに面会。本館から来たばか
  りで名刺もまだ以前のものを使っている。 
  99/00予算はBOOKS及びElectrionicResourcesに使用限定で100万C$増え
  た。 雑誌54%、図書24%、ER22%
  予算削減のためオンラインデータベース毎に対応してくれるElectronic Resources 
  Librarianを自然系の二人だけにする計画。
  学生が自宅から図書館システムにアクセスするための通信費5時間/月を図書館予算
  で補助している。
  15:30 7階の副館長室へ行き荷物をとってkoerner Library を辞した。
  残念ながら、Heather Keatesさんは会議中でお会いできなかった。
  15:40 権並さんの案内で、新渡戸稲造記念庭園を見学。リスがいた。

[新渡戸稲造庭園]

  日米の梯となった新渡戸さんは、1933年この地で客死。
  UBC総長等の働きにより60年開園した美しい日本庭園で材料の多くを日本から移
  送し、日本人庭師により作庭された。ヴィクトリア地方の原生林がそのまま残ってい
  る。
  16:20 権並さんの勤務する図書館、Asian Libraryを訪問。新渡戸庭園の隣にあ
  り、大阪万博の三洋館を移築したもの。

[Asian Library 前で]

日・中・韓を中心に約20万冊を蔵書。
  18:30 権並さんに別れを告げ、一旦宿舎に帰り、一休みの後食事に出かけた。
  最初の公式訪問が無事終わり、心底ほっとした。
 

1月25日(火)雨 

[UBCの朝][UBCで三田ユーノスロードスター]

  8:00 起床 9時にStudent Unionへ行き、キャフェテラスで朝食、サンドイッ
  チフルーツ、コーヒーをオーダーした。売店で市内バスの1日乗車券を買い、バスで
  ダウンタウンへ行き、市内見学。
  10:30 バンクーバー市の東部にあるSimon Fraser Univ
  を見学する予定だったが雨天かつ不便な場所とのことなので、急遽、公共図書館(V
  PL)を見学することにた。VPLは、ローマのコロッセアムをイメージさせる7階
  建ての斬新な建築で、(1887年open 現建物1991年建築のもの 120
  万点所蔵)州政府の機関との複合施設。写真撮影は許可が必要。各階は分野別になっ
  ていて、エスカレータの周囲にOPAC端末やレファレンスデスクが配置されている。

[Vancouver市公共図書館]

  市内を展望するため、ハーバーセンターの展望台へ上がった地上167m。6C$ 
  結構大都会だ。

[Vancouver市 展望]

  バンクーバー駅からSea bus(対岸との連絡船)に乗って、対岸に渡った。ガ
  イドブックに載っていたsea food restranteで食事の予定だった
  が、週末のみの営業で閉まっていた。やむを得ず波止場のMALLの中にあるレスト
  ランでパスタを食べた。12C$ 
  Sea BUS は切符の自動販売機はあるが改札等チェックなし、フリーパス。お
  おらかなのか? 有名なギャスタウンの蒸気時計で記念撮影。

[Steem Clock, Gastown]

ショッピングモールへ
  行き、おみやげを少し購入、食事をし、路線バスにのり8時頃宿舎に戻った。
  frontへ行き、明朝8:30分にタクシーの予約をたのんだら、学生風の女の子
  が気持ちよく応対してくれた。BLACK TOPのタクシーが迎えにくるとのこと。
  礼を言って帰ろうとしたら、日本からのメッセージが届いている由。部長からのメー
  ルで、検査院検査の件で至急連絡せよとのこと。あわてて宿舎に帰り、日本時間に合
  わせて田川さんにTEL。必要書類の置き場所をお知らせし、とりあえず一件落着。
  改めてメッセージ発信人の部長へ報告。
  今日でカナダは終わりだ。カナディアンロッキーにも、隣の古都ビクトリア市にも行
  けなかったのが心残りだ。
 

1月26日(水)曇り
  7時起床 8時チェックアウト。昨日予約したBLACKTOPが待機しているが時
  間が合わないので我々のと違うようだ。山根君が確かめに行ったがよく解らない。そ
  うこうしている内に行ってしまった。別のタクシーが来たので、もうかまわずに乗っ
  た。
  9時前 V空港へ到着。チェックインは11時からだというので、軽く朝食(サンド
  イッチ)を食べ、名店街で土産を買った。ICE WINEが55C$。
  11:00 チェックイン 税関及びUSAの入国審査を通過。
  麻薬捜査犬が匂いを嗅ぎに来たときバッグの中に風邪薬等幾種かの薬を持っていたの
  で一瞬ビビッた。
  12:50 離陸。アラスカ航空(BOEING737)、途中昼食あり、飲み物と
  サンドイッチ(まずかったが我慢して食べた。となりの外人さんはついに食べなかっ
  た。)
  15:40 LAX着。税関の検査あり。両替所でC$をUS%に交換。偶然出会っ
  た近畿ツーリストの現地駐在員(中年の女性)が親切に両替所に案内してくれた。
  タクシーでホテルへ。タクシー乗り場でいろいろ指図をしている大きな黒人が不気味
  だった。運転手は、Hilgard Hotelを知らないみたいで、携帯電話で連絡し合ってい
  た。やっとついたら、すぐにポーターがやってきて荷物をどんどんフロントまで運ん
  でしまった。
  フロントでチェックインを頼んだら、なんと、予約がないという、そんなばかなとい
  うことで、CONFIRM NUMBERをみせ、ホテル名を確認したら、なんと、ホテルが
  違う。タクシーの運ちゃんが違うホテルへ着けてしまったのだ。
  フロントマンが親切に、我々のホテルに問い合わせてくれ、予約の確認をしてくれた。
  我々のホテルは道路の向こう側だった。最初に間違って着いた「HOTELX」は、有
  名人も結構利用している高級ホテルだと。Ms.Marra さんが後で教えてくれた。どう
  りで、ポーターがいるとか、フロントの雰囲気が高級そうだった。別の大柄な黒人の
  ポーターがひとりで二人分のスーツケースを両手に持って我々のホテルまで運んでく
  れた。
  16:20 Hilgard Hotel(一泊約110ドル)にチェックイン。軽朝食付きだ。
  今日から二人別々の部屋である。開放感とさみしさと。部屋は、英国風でちょっと素
  敵だ。出窓から大学の建物と隣りの教会が見える。少し休憩して、UCLAの下見を
  兼ねて食事に行くことにした。フロントで大学への道順を尋ねたら、案内図をくれた。
  明日、訪問するRESEARCH Center までの時間を聞いたら、約30分位かかるのでバ
  スかタクシーにしたらいいと教えてくれたが、まだ明るいのでキャンパスを歩いて見
  ることにする。ゆっくり歩いて25分位かかった。明日も、余裕を持って出発すると
  大丈夫だ。Research Center の一階にはパソコンがたくさん配置され、学生が利用して
  いた。入口にはガードマンがいたが特に制限されなかった。
  学内の食堂で夕食をと思って案内図を頼りに行ってみたが適当なものがないので、 
  Acckerman Unionというショッピングセンターのようなところで、サンドイッチとコ
  ーラを買い、キャンパスの美しい夕景を見ながら夕食とした。こちらのサンドイッチ
  は、種類の豊富さとそのボリュームが日本とかなり違う。UCLAで一番きれいな建
  物で、イタリア建築をまねたという Royce Hallや学部生用図書館(Ccollege Library)
  として使用されているPowell HallがLight Upされ、大変美しい。周りの景色やたた
  ずまいを眺めて、これぞアメリカの大学・UCLAだ! と感激した。

[UCLAの夜景(Powell Hall)][UCLAの夜景(Royce Hall)]








 

UCLA:州立 創設1919年 教員3200人 学生36000人
     13学部30以上の研究所。9UCの一つ
  図書館:YRL(本館)、College Library,8分館 720万冊 9万種
      館長と各部門を統括する5人の副館長のもとに有機的に運営されてい
      る。専門司書130人、一般職員300人
 

 
1月27日(木)快晴
  8時少し前 起床 軽朝食があるということなので、1Fへ。山根君が先に来ていて
  食堂はと聞くと、1Fロビーの一角に、いろいろなパンと飲み物フルーツ等が置いて
  あり各自、ロビーで(一人掛けのソファーが一対とテーブルがある)食べるか、自分
  の部屋に帰って食べるらしいことが解った。私も、パン2個とコーヒ等を持って自分
  の部屋に上がって食べた。何だか侘びしい。 8時40分ホテル出発。
  9:30 昨日下見した、Young Research Centerの中にあるEast Asian Libraryを

[UCLA中央図書館(Researchi Center)][Research Center Entrance)]

  訪問。Ms.Toshie Marra さんに初めてお目にかかるが、想像と違って若くてスマー
  トな人だった。今回の訪問に際しては種々の連絡調整をお願いし、また、快く応じて
  くださった人だ。挨拶とお礼をした後、Head of East Asian Library の Ms. Amy Tsiang
  さんに紹介された。挨拶し、おみやげを渡した。急遽、5時過ぎに館長にも面会でき
  ることことになった。

[UCLA East Asian Lib.のMs.Amy Tsiang & Ms.Toshie Marraと]

  10:00 East Electronic Classroomを訪問。
  Ms.Patti Caravello, Reference Dept., Instruction Services と Mr.David Deckelbau,
  Maps & Government Information, Geographic Information Systems の二人が利用者教育
  (Instruction)について説明してくれた。
  UBCでも言われたが、今後の参考部門の職員は、instructionの分野で
  活躍することになるということだ。参考部門の全員が4〜5の専門分野を担当し、学
  生あるいは教官に利用者教育する。各クラスの広報は掲示、meilboxへの投函、
  e-mailなどで行う。 一般学生用、院生用、教官用に各種のプログラムが用意されて
  いる。インターネットでも、利用情報の提供はできるが、実際にクラスに来て説明を
  聞き質問をすることによりJudgement Quality of the webを確立することができる。ス
  タッフは8人(内3人は助手でシステムを担当)、レファレンスデスクには1日1〜
  3時間交代で座る。
  図書館職員用のLibrarian Instruction Pageもあり、職員だけでなく誰でもアクセスで
  きるとのこと。
  12:00 Lunch
  Ms.Amyさんは、我々とMs.MarraさんをFacuty Center(会員制レストラ
  ン)に招待してくれた。私はチキン料理、フルーツ、Flyied Rice、を取った。
  食事をしながら、約1時間いろいろおしゃべりをした。食事後Ms.Amyさんと別
  れ、Ms.Marraさんの案内で、キャンパスを見物しながら医学図書館へ行く。
  13:30  Biomedical Library 訪問
  Ms.Judy Consales, Deupty Director and Ms.Sylvia Merino, Head Learning Resources  
  Division (System関係の専門家)が案内と説明。

[UCLA Med. Lib.][With Ms.Merino & Ms. Consales]

  スタッフ52人内15人がLibrarian
  1FのWSが52台あり一般に解放している。2F〜3Fにはマルチメディアラボが
  ありGraduate及びFaculty用で24時間利用できるがID等でセキュ
  リティをかけている。1Fには、公開ラボがあり、だれでも(一般市民でも)利用で
  きるそうだ。
  先週、この公開ラボからinternetを利用した犯罪が発生し、FBIの捜査があった由。
  最近、日本でも大学や官公庁でハッカー被害が発生しているが、機器の管理責任や情
  報モラル教育の徹底が必要であると感じた。
  マルチメディアを利用した医学教育システムを学内で独自(図書館員と教官のコラボ
  レーション)に構築している。インタラクティブなシステムで、コンピュータからの
  質問に応えていろんな操作をすると、それに応じた、映像が表示されるようになって
  いる。例えば、Anatomyの分野では、症例によりどこの部分を切ればよいかを
  質問され、これに応えると実際に手術場面の動画が出てくる仕掛けとなっていて大変
  興味を覚えた。動画の情報をネットワークで検索・表示させるため100MB以上
  の速度が必要ではないかと質問したら、やはりそうで、館内のWSでのみ利用できる
  ようになっているとのことだった。動画の表示はreal Playerを使用。
  利用者教育では医学部の学生を主体に3クラスを設けている。担当は6人で内4人は
  コンピュータの専門家。

[公開端末 1F][公開端末 2F][医学教育システム 1][医学教育システム 2]

 
15:00 LIS(Library Information System) 訪問 
   Ms.Hannah M. Walker and Ms.Bo-Gay Tong Salvador が応対。
  ・遡及入力について
   UCLAでは1970−1990にかけて徐々に実施した。現在、ほとんど入力済
   み。やり方はOCLAに目録カードを送り、そこで入力した。費用等は不明。Heading
   はOCLAの典拠ファイルに合わせる。700万冊入力済み
  ・図書館システム(CDL(California Digital Library))について
   ORIONからOLION2に更新中だが、まだ未完成。更新の理由:Y2K問題
   に対応できない。システムの改良、メニューの高度化が限界に達したため。
  DLA(Digital Library Associatin)が組織されていて、Develop Section (2Librarian 
  と7Staffでシステム開発、Communication Section (9人)でWS等の維持管理を行う。
  大部分の端末がDEC Computerなのはどうしてかと質問したら、大学は州立なので州
  の法律により競争入札をした。性能及び技術的な評価で決まった。DEC社の州政府
  への貢献も考慮されている。
  システムは買い取りで、一部をリースにしている。レンタル方式を比べて費用は変わ
  らない。UC全体をカバーするMELVILという目録検索システムがある。
  16:30 Powell Hall (College Library)をMs.Marraさんの案内で見学
  1920年代の建築物を使用。ホール及び参考閲覧室、中央階段等は当時のまま。
  周辺の部屋をdigital時代に合わせて内部を改装している。

[Royce Hall][マルラさんとFronto of Powell Hall][Powell Hall][カフェテリア][UCLAのキャンパス西方]

  17:00 一旦、East Asian Library に帰り、Ms.Amyさんと一緒に、館長に面会し
  た。
  Ms. Gloria Warner さんといい、かなりかっぷくの良い堂々とした女性。何回か日
  本へ行ったことがあるとのこと。東京、大阪、京都、金沢、天の橋立等をご存じとの
  こと。広大時計をプレゼントしたところ大変喜ばれて、すぐ開けてみてくれた。漆塗
  りで、宮島の絵が描いてあり、一見豪華だ。次の機会には是非宮島にも行って見たい
  といわれた。大変気に入ってもらえてよかった。これにより、日本についての話題で
  盛り上がった。
  17:30 今日一日おつきあい頂いたMs.Marraさんと別れ難く、Research 
  Center近くのカフェテラスでCOFFEEを飲みながらしばらく世間話をした。
  ご主人はイタリア人で、今年あたり京大へ一年間くらい行くことになりそうだとのこ
  と。本人もついてくるかもしれないといわれるので、是非広島へおいでくださいとご
  招待した。
  18時過ぎ 今日一日のお礼をしお別れした。学内のショッピングセンターでおみや
  げを買い、宿舎へ帰った。これで、ようやく今回の公式訪問が全部終わり、なんとな
  く肩が軽くなったようだ。ほっ!!
   一休み後、フロントで近辺のレストランマップをもらい、近くのイタリアンレスト
  ランへ出かけることにした。行ってみると店内には誰もいないので入る気にならず。
  数十メートル先にある中華レストランへ入った。ちょっと安めのコース料理があり、
  二人で別々のものを注文し、食べ分けた。チンタオビールがとてもおいしかった。
 

1月28日(金)快晴
  今日も天気が良いので、もう一度UCLAキャンパス内を散歩しょうということにな
  り、UCLA構内のショッピングセンターでおみやげを買う
  クマのぬいぐるみ(UCLAのマスコット)、キーチェーン、T−シャツ等を購入。
  一旦ホテルへ帰り、荷物を預けてタクシーでダウンタウンへ行った。まずロサンゼル
  ス市立図書館(LA Central Library)を見学。 ダウンタウンの一番にぎやかな場所

[LA市公共図書館]

  (オフィス街の真ん中に位置する)にある。1924年の建築(LA's Most elegant
  public buildingと案内に書いてある)で、 天井が高く、教会建築のように壁画が描か
  れていてとてもきれい。この古い建物に近代建築を増設している。市内66分館を統
  括する。入り口には、銃を持っているガードマンがいて、不審者を警戒していた。(銃
  器のチェック?)コンピュータとカウンターが各所にあり、利用しやすい。自動返却
  装置も何台か設置してある。全米第三位の蔵書を持つ大きな図書館で、各階は分野別
  で、各所に情報端末と案内所が配置されている。案内所には、他言語で印刷された各
  種の図書館利用ガイド(いろんな色の紙に印刷された1枚もののパンフレット)が置
  いてあり、利用者への情報提供という面で参考になった。
  一見、ゴミ箱のような返却ポストが歩道上に無造作に置いてあるのにびっくり。(ヴ
  ァンクーバー市でもそうだった)
  市立図書館見学後、向かいのシカゴ以西で一番高いビル(Library Tower) へいったが、
  残念ながらオフィスのみで、上から市内の展望はできなかった。そばのローマのトレ
  ビの泉を連想させるBunker Hill Steps の売店でサンドイッチとコーラを買い、付近
  のビジネスマン達が昼食を取っているテラスで食事。天気が良く気持ちがよかった。

[オープンテラスでLunch Time]

  地下鉄で市庁舎を見に行くことにする。ここも、ヴァンクーバーのsea busと同様改
  札がない。無賃乗車はどうチェックするのだろう。ガイドブックには無料で市庁舎の
  展望台へ上がれると書いてあったが、全館工事中だった。歩いて、リトル東京へ行く。
  さびれた町の印象。全米日系人博物館を見学。ボランティアと思われる中年の女性が
  入れ替わり立ち替わりガイドしてくれる。日系移民の歴史、第二次大戦中の強制収容
  の話等、自分達の体験を加えて話してくれるのでなかなか去りがたい。

[リトル東京あたりから見たダウンタウン]

  今日、お邪魔する親戚に電話し、待ち合わせ場所と時間を設定した。彼のオフィスが、
  市立図書館の近くなのでそこまで戻ることにした。タクシーに乗れば良かったのだが、
  まだ明るいので、市内見学をしながらLibrary Towerを目標に歩いて行ってみようと
  したのがそもそもの間違いだった。気がつくと、人通りの無いやけに寂しい街角に入
  り込んでいた。本能的に危険を感じ戻ろうとしたところ、駐車場の方から中年の男性
  が大声で何か言ってきた。一瞬身構えたが、そこから先(南方向)は危険だから行く
  なと忠告してくれているようだ。礼をいって人通りの多い通りを選んで歩くことにす
  る。注意はされていたのだが、気のゆるみというか、うっかりして大変なことになる
  ところだった。日が落ちるのが急で、あたりは暗くなってきた。精一杯の急ぎ足で歩
  き、大汗をかき、どうにか市立図書館へたどり着くことができた。待ち合わせの時間
  は7時半だが、図書館が7時で閉館となり、追い出されてしまった。オフィス街とは
  いえ暗い中、待っている間不安だった。
  後で、聞いたのだが、基本的には夜は歩かない。場所によっては、車でも信号待ちで
  停車した時襲われることがあるので止まらないで信号を無視することもあるというこ
  とだ。
  やっとランデブーに成功し、カリフォルニア料理の店(Spago)に案内してもら
  った。ビバリーヒルズの店が有名だが、週末でいっぱいらしくreserveできなく、
  Sunset Strip の店にいった。近くにタワーレコードの本社があった。
  離日後、初めての食事らしい食事だった。サンセットストリップは、子供の頃見たT
  V番組「サンセット77」の舞台となった場所なので懐かしい。LAは、映画の町ハ
  リウッドがあり、町中のあちこちにロケ現場があり、映画ファンにはたまらないだろ
  う。ダイハードIの舞台となった「中富ビル」もあった。
  田村家は、LA南西部のRancho Palos Verdes という高級住宅街にある。太平洋に面
  した丘陵地を開発したところ。UCLAの人にいわせると、EXPENCIVE な町で庭
  の広い大きな家々が広がっている。やや、標高が高いようだ。太平洋からの霧が出や
  すいとのこと。9時半頃、田村家に到着。家は、平屋で広い居間のある家で、自動ド
  アの大きなガレージがついている。みんなには数年ぶりの再会である。姪の萌香はも
  う眠っていた。
  Napa Valley産のWineをごちそうになる。団らん後、シャワーを浴びて(暖かいので、
  シャワーで十分)就寝。
 

1月29日(土)晴れ
  朝食後、Palos Verdes 周辺をドライブ。結婚式を挙げる日本人も多いというグラス
  ・チャーチを訪問した。ちょうど、結婚式が挙行されているところで、中に入れず。
  壁と天井が全てガラス張り。
  太平洋岸のかなり高低差のある丘陵地は、いまでも住宅地の開発が行われている。自
  然の丘陵地は木がなく、住宅地の緑は全て植林だということだ。途中、小さなショッ
  ピングセンターの一角にある図書館へ寄ってみたが、まだ、準備中だった。玄関への
  プロムナードに噴水があったり、環境によく配慮されている。
  winding road の何カ所かでスカンクが車にひかれ死んでいたが、その
  臭いこと。一瞬に通り過ぎる車に乗っていても、臭ってくる。
  午後からビバリーヒルズ等の観光地へ言ってみようということになり、みんなで出か
  けた。USAでも超高級住宅地として有名。著名な俳優等が住んでいて、運がよけれ
  ば遭遇することもあると聞いていたが、残念ながら誰とも会えなかった。ひとしきり、
  お上りさんよろしく車でぐるぐる回ってみた。最後に映画「ビバリーヒルズ・コップ」
  等にに出てくる、ビバリーヒルズ市庁舎の駐車場に車を止め、隣接する市警察の建物
  や、市立図書館を見学した。
  近くにある、観光客相手のブランドの店が立ち並らぶロディオ・ドライブというショ
  ッピング街でおみやげのバッグ(お目当てのCOACHではなくCOLE HAAN)
  等を買った。帰り道には海岸をドライブ。サンタ・モニカの夕日が美しかった。夕食
  は、韓国系の焼肉店へ行った。ボリュームたっぷりでおいしかった。
  巨大なショッピングセンターにも寄り、館長や部長へのおみやげにそれぞれワインと
  バーボンを購入。
 

1月30日(日)曇り
  いよいよ帰国。7時起床。8時過ぎ、別れを惜しみつつ記念撮影後、充君の車で田村
  家を出発。
  10:30 LAX発 NW25便 13時間の飛行。
  夕食 Main Dishのビーフのマッシュルームメルローソースは今一だった。
  17時ころ日付変更線を越えた。時計を日本時間に変更。
 
1月31日(月)・・・・日本標準時
  16:30 関空着 入国審査及び税関検査。問題なし。
  久野部長と家に無事の帰国を電話で報告。
 直ちに、特急はるかと新幹線のぞみを乗り継ぎ、20時20分過ぎ我が家へ到着。
 

まとめ
 まとめとして特に印象に残ったこと
 ・英語力不足を痛感:にわか勉強では所詮焼け石に水
 ・人事制度:UBC、UCLAとも館長以下管理職に女性が多いのに驚いた。お話を聞
  いた範囲でしか言えないが、皆さんタフで、自分の仕事に誇りと自信をもっているの
  がよく解った。雇用契約が我々と違い、職種毎に募集があり、それに応募し、採用さ
  れるということである。それゆえ、あまり移動というものはあまりなく、司書は、各
  部門のスペシャリストになれる訳である。
 ・広報に力を入れている。 利用者にいかに伝えるかという観点から広報活動をしてい
  る。UBC,UCLAの両者に言えること。
 ・インターネットが普及していることと、大学自体がそれを積極的に活用しょうとして
  いる。UBCでは学生一人あたり月5時間分の通信費を図書館経費で補助していて、
  自宅からのアクセスの便宜を図っている。図書館の利用者教育も、講義室へ出席しな
  いでインターネットで受講し、単位を取るのも選択肢の一つとしてある。
  HPも大変充実していて、利用ガイドから、各種利用者教育プログラム、OPAC 
  はもちろん各種データベース・e−journal等へアクセスできるようにして 
  ある。構成は司書、システム作りはシステムの専門家
 ・一枚物の多種類の利用ガイドをいろんな色の用紙にプリントしたものをカウンター等
  に置き、利用者が必要に応じてtake outできるようにしてある。内容も豊富。
 ・利用者教育(Instruction)に力を入れている。
   両大学とも様々なプログラムを用意していて、学生・教職員はHPで見ることがで
  き、また、実際に出席して専門知識を持つ司書との質疑応答を経て図書館の利用、情
  報への的確なアクセス(Judiment quality of the web)を会得することになる。 
 ・両大学とも規模が大きく。キャンパスが美しい。
 ・両市とも公共図書館が充実している。
 
報告を終わるにあたり、今回の海外研修では、代え難い貴重な体験をさせて頂いたことに、
改めて感謝の意を表します。